私を変えてくれた担当犬、そしてかけがえのない仲間、私がこの学校に入学したきっかけは
引っ込み思案で泣き虫で、いつも自分に自信がなかった私。 いざこの学校に入学した時も、ちゃんとやっていけるのか、不安な気持ちでいっぱいでした。 でも、この学校での様々な出逢いと出来事が、私を強く、優しくしてくれました。これはそんな私と、大切な仲間、そして担当犬との物語です。

大好きな担当犬の突然の死
私は１年生で、担当犬のカカオが急死するという悲しい経験をし、なかなか立ち直ることができませんでした。しかし新たな担当犬のおかげで笑顔を取り戻すことができました。私はこの時、カカオの死を無駄にしまいと、今までの弱い自分を変える決心をしました。

新たな出逢い
二年生で新しい担当犬のヘルシーと出逢い、今まで以上に訓練に打ち込みました。やんちゃなヘルシーに毎日振り回され、訓練がうまくいかなくて落ち込むこともありました。それでも、もう自分に負けないと決めたので、学校が休みの日も毎日訓練をがんばりました。

わんわん番付の代表選手に

努力の結果、スクールフェスティバル毎年恒例のしつけの大会、わんわん番付の選手に、２６０組の中から私とヘルシーが選ばれたのです！
一緒に選手に選ばれた近藤さんと共に、今まで以上に熱心に訓練に取り組みました。毎日授業後も遅くまで残って練習しました。

担当犬との二人三脚、よきライバル、仲間と

ヘルシーはしっかり私の訓練に応えてくれました。苦手な項目にてこずりながらも、相手の方が訓練が進むと焦りながらもライバル心が燃え上がり、より互いを高め合うことができました。くじけそうな時も、たくさんの仲間が支えてくれたからこそがんばれました！！

いよいよ本番!!

迎えた本番当日、他の参加者も強者揃いで誰が勝つか最後の最後まで、分からない程でした。最後の競技が始まるとき、私は全体で3位でした。もうだめかもしれない…そんな思いが頭をよぎりました。しかし、今までの自分とヘルシーの努力を信じて全力で挑みました。

念願の優勝、こみあげた涙

そして、練習以上の力を発揮し、なんと見事優勝することができました！！
たくさんのお客さんの拍手や応援に来てくれた両親の笑顔、仲間の声援。そしてずっと一緒にがんばってきた近藤さんの涙。様々な想いが入り混じって、涙が止まりませんでした。

この学校で得たかけがえのないもの

私がこの学校で得たものは数えきれません。
まず、努力は必ず報われること。この２年間で、今までは諦めてしまっていたようなことにもくじけず努力を続けた結果、訓練でも就職活動でも自分の納得のいく結果を出すことができました。
そして、何よりも大切な担当犬が教えてくれた、たくさんのこと。命に対する責任感や訓練を楽しむ心。担当犬たちがいつも傍にいてくれて、私を信じ続けてくれたからこそ、いつでも諦めずに頑張ることができました。
そして、そんな２年間のなかで、かけがえのない仲間に出逢えました。ドッグトレーナー科の仲間は、互いを高め合う最高のライバルであり、なんでも相談し合える最高の親友でもあります。これからの人生で、一生付き合える仲間がこんなにもたくさんできたことは、私の大きな財産です。 この宝物のような毎日、私を変えてくれたたくさんの素敵な出逢いは、未来の私を更に成長させてくれると信じています。