8月20日土曜日、愛知ペット専門学校、IPCペットカレッジ、NPC高等学院の先生たちが「犬の不思議」をテーマに研究した結果を「犬の不思議発見~こんな授業受けてみたかったSP~」で発表しました。発表テーマは
- 犬の色覚について
- 犬の聴覚について
- 犬の施すサマーカットの効果測定
- 「反省」をテーマにした犬の行動について
の4つでした。
まず「犬の色覚について」ですが、このテーマは昨年も研究発表を行っていて犬は「青い色」は識別できるという検証結果を発表していましたが、今回は青と黄色の中間色である「緑色」を識別できるかを検証しました。一般的には緑色は識別できないとされていますが、先生たちが訓練での検証を行った結果は青、緑、黄色のグラデーションが識別できると結論となりました。
次に「犬の聴覚について」ですが、ここでは犬の音域と音の聞き分けについてです。犬の可聴域は5Hz~60000Hzとされますが、実際に犬に試したところ、ほとんどの犬の聴力は28000Hzまででした。ただし、中には70000Hzまで聞き取れる犬もいました、一方、音階の聞き分け(今回はド、ミ)の成功率は6割でした。
次は「犬に施すサマーカットの効果測定」です。サマーカットとは暑い夏を犬に涼しく過ごしてもらおうというカットですが、サマーカットをしても暑そうにしている犬も多く見かけます。その為、本当にサマーカットは犬にとって涼しいのかを調査しました。その結果は状況によって変動することがわかりました。サマーカットの効果は室内では被毛が無いことで通気性が良くなり、効果が得られるが、直射日光が当たる屋外では被毛が無いことで皮膚に直接、熱があたり逆に暑くなっていることが確認できました。
最後に「反省をテーマにした犬の行動について」です。海外の学説では「犬は反省しない」という説が一般的なようです。本当にそうなのか?という検証をしました。命令に従わなかった犬がハンドラーに対しどのような行動をとるか注目した結果、叱責を受ける前後の行動傾向の変化が確認されました。
以上はスライドを使った発表がメインでしたが、一部実際に犬を使って検証を目の前で行うなどし、参加者の皆様、保護者様にも好評でした。
この発表を終えた後、ペットトリマー、動物看護、ドッグトレーナー、ペットアドバイザーの体験をそれぞれ別の教室で行いました。